ロンドン留学伝

前のページで話した文法だけをマスターしても、英語のコミュニケーションはできません。 文法はあくまで英語の「組み立て方」なのであって、実際に組み立てる中身はすべて「単語」(および熟語)で構成されます。

例に出すまでもないですが、専門用語の多い論文や経済用語が並んだ新聞等を読むのに苦労するのは、日本語にもいえる話です。 英語に触れる際も、未知の単語に出くわす頻度が高いほど苦労するのは同様で、語彙力が重要なことは理解してもらえると思います。

ただ、TOEFLスコアアップという観点でいうと、語威力養成のために以下の点を気をつけましょう。

1.「文字の語彙力」と「音の語彙力」

「書く」ことと「話す」こと、「読む」ことと「聞く」ことの大きな違いは何でしょう？

おわかりのとおり、「文字」を使うか「音」を使うかということです。

日本人の「話せない」「聞けない」の理由の１つに、「音の語彙力」を養っていないことがあります。 リスニング問題に挑戦した後、聞けなかった箇所の英文を確認すると、実はスペルと意味は知っている単語で「ああ、これだったのか」ということがよくあります。 私の経験で言えば、原因を突き詰めると、スペルと意味の勉強はしたけど、音を聞いたことがなかった、ということがほとんどです。

私たちが学校教育を中心にやってきた英語の勉強では、綴りや意味の勉強ばかりで、発音の勉強はほとんどと言っていいほどやっていません (中学1年の最初だけではないでしょうか)。つまり上でいう「音の語彙力」はほとんど養われてないのです。

「文字の語彙力」養成に慣らされた私達は、「語彙力」と聞いてすぐにスペル・意味の理解を思い浮かべがちですが、総合的な英語力が試されるTOEFLでは、 「音の語彙力」養成も当たり前ですが必要です。教材についても、当然ながら「音の語彙力」も養成できるものを選びましょう。


2. TOEFLに必要な語彙

膨大な数の言葉の中で、私達が触れることのできるものには限りがあります。日本語においても、仕事や生活上必要なものを適宜学んでいった結果として、 私達それぞれの語彙力が形成されています。ビジネスマンと学者、はたまた小説家ではまったく違っているということです。同じ職業であっても、趣味が違えばまた変わってきます。

英語を学ぶ際にも、何を目的とするかによって必要な語彙は変わります。 いうまでもなく、TOEFLハイスコアに必要なのは、TOEFL試験に出される単語・ 熟語の語彙です。


TOEFLが「留学に必要な英語力を測る」目的であるため、学校生活に関わるもの、そして講義等で触れる学術的なものが出されるのが特徴です。

まとめ

まとめると、TOEFL受験に向けての語彙養成では、
・「音の語彙力」アップも怠らない
・TOEFL出題単語に注力する
の2点が重要となります。

書店等ではTOEFL出題単語に絞った本が手に入るため、教材としてこれらを活用しましょう。その際、リスニング用のCDが付いているか?また、出題頻度について実際に分析しているか?をポイントに選びましょう。

ただ、残念ながらこれらをすべて満足する教材は少ないのが現状です。数少ないオススメ教材をピックアップしました。

TOEFL大戦略シリーズ：TOEFL英単語3800
我究館 杉本氏推奨!! ポイントは、TOEFLスコアランク別に4つに分けられており、語彙力アップの成果がわかりやすくモチベーションが上がりやすい、 そしてCDが付いており、全ての単語について発音のチェックができること。 専門用語も収録されており、しかも分野別に編集され、小難しい単語を覚えやすくする工夫がされているところもグッド。

TOEFLテスト完全攻略英単語
CD付きであること、そしてなんと言ってもいち早くiBT試験に対応した分析を行っていることがオススメの理由。 ただし、難点は収録された単語数が少ないということ。メインは他の書籍を利用し、iBT対応部分を補完する形で利用するのが現状といったところかもしれません。

ロンドン留学!ロンドン留学!!ロンドン留学!!!